【ピロリ菌について】

ピロリ菌はHelicobacter pylori(ヘリコバクター・ピロリ)と呼ばれる図のようならせん型の細菌です。胃の粘膜に感染し、慢性的な炎症を引き起こします。
胃癌、胃潰瘍、慢性胃炎、十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病などの原因となることが知られています。
大半は無症状ですが、慢性活動性胃炎、萎縮性胃炎とともに空腹時痛や消化不良、食後数時間の胸やけや腹部の不快感をしめすことがあります。
主な感染経路としては幼少期のピロリ菌に汚染された井戸水の摂取や、ピロリ菌感染者からの口移しの食事などが考えられています。(成人では感染することは少ないとされています)
高齢者(70歳以上)では60%以上の人が感染しているという報告がある一方で、日本の公衆衛生の整備(上下水道の発達)により10-20代では10%以下であるとも言われます。
日本人の胃癌の95%以上はピロリ菌が関与しており、ピロリ菌陽性者からは3%程度の胃癌の発生が報告されています。
ピロリ菌の有無はまず胃カメラで胃内を観察し、ピロリ菌の感染が疑われる場合に採血などの方法で確認します。
ピロリ菌の感染が確認された場合は除菌のため1週間の内服をします。内服終了後、約1カ月~2カ月後に除菌の成否を別検査で判定します。
除菌が失敗した場合は二次除菌といって別の内服を1週間行います。
成功した場合も定期的な胃カメラの検査は推奨されています(まずは翌年も胃カメラをお受けすることを推奨します)
過去に除菌を行い成功されているかたも定期的な胃カメラは必要です(1-2年に1度)
胃カメラの検査を受けたことがない方、かなり前に受けたけど最近はうけておられない方、昔ピロリの除菌を行った方は是非胃カメラの検査をお勧めします。

